社長挨拶 代表取締役 立川 久彦 チャレンジ精神をモットーとし、既成概念にとらわれることなく、様々な取り組みに挑戦しています。 私が農業にかかわり始めて17年、35歳のときに1人で農業を続けることに限界を感じ、4名の仲間とともに農業生産法人の設立を決断しました。 それは、「生計を成り立たせられる規模の農業を1人でやるのは難しいが、個人農家ではなかなか人を採れない。採用できても十分な待遇を提供できない。かといって、待遇を厚くするためにもっと手広くやろうと思っても、個人では取引上の信用に限界がある」と考えたからです。 法人の設立後、農場を拡大し、社員を採用しました。祖父と父親の代は米、小麦が中心でしたが、安定性を考え、幅広く野菜類も生産をはじめました。 現在、当社の約140ヘクタールある広大な農場では、初夏から晩秋にかけて米、小麦のほか、安定収入を見込みやすい長ネギ、南幌町の特産であるキ ャベツなど、様々な農作物を作付けしています。 共に働く仲間たちへの思い 雇用の方は、法人化により社員の方は安定しましたが、繁忙期には社員だけでは、手が足りません。繁忙期にはアルバイトを雇用していますが、冬期間は作業量が減ってしまうため、「通年の雇用」というのが農業ではとても難しい状況です。 そんな中、2年、3年と続けて来てくれるのは主婦が多いことに気づきました。主婦はほとんどが地元や近郊の人で、時間が空けば来てくれます。 配偶者の扶養家族として収入を一定額以下に抑えたい人もおり、期間限定の農作業で得られる収入がちょうどいいということが、当社の雇用状況ともうまく合致したということもあります。 「彼女たちなら、会社と働き手のニーズが合致するのではないか」と考え、出勤日数や就業時間をひとり一人の希望に柔軟に合わせています。期間限定のアルバイトは次第に主婦が増え、今では繁忙期をしっかり支える人材となっています。 また、冬期間の作業量を増やすために、冬に出荷作業が可能な玉ねぎの生産を始めたり、ハウス栽培のほうれんそうを栽培したりと、希望する主婦には年間を通して活躍の場を提供できるよう工夫しています。 響のチャレンジ精神 当社は、新社屋や作業場を自分たちの手で作りました。また、いろいろな機関からの依頼で講演会の講師を引き受けたり、農業体験学習の受け入れを行ったりと、農作物の生産以外の活動にもできるかぎり協力しています。 農業生産以外の分野でも様々な新しいチャレンジを続けることが、一人一人の成長を生み、このチャレンジを通じて、会社全体として成長してくことが私たちにとっての目標です。 皆様の食卓を彩るおいしい野菜やお米をつくること。 働く人を守り、チャレンジ精神を忘れず日々精進すること。 それが私たち「株式会社 響」の使命であり、喜びです。 株式会社 響 代表取締役 立川 久彦